今回は、
ワタシの軌跡
をお送りしたいと思います。自分語り?そうです(笑)
でも、今の私、ビジネスパーソンとして、妻として母としてキャリアを重ねた私が、起業にいたる道筋は、ひいては「Tenmaru」という会社の履歴書でもあると思っています。
「起業」って、とてもパワーのある言葉ですよね。
バリバリ、デキる!!そんなイメージかと思います。
しかし、私にとって「起業」は、自然な流れ、いわば「必然」でした。
「人が好き」でも「人見知り」!?
小さい頃から、今と同じく「人が好き」「人と関わりたい」「友達100人つくりたい!」と、本気で思っているような子供でした。
一方で、人見知りで恥ずかしがり屋、自分から話しかけるのは苦手でした。(実は今でも人見知りなんですよ!)
しかし、誕生日が4月と学年でも早かったせいなのか、不思議と人に頼られることが多く、リーダー的な役割を担う機会が多かったように思います。
正義感が強く、間違ったことが大嫌い。クラスのもめ事を率先して解決したりなど、当時から「おせっかい」な性格でした。
人に頼られると、つい頑張ってしまう。そして、その人達が笑顔になると、自分もとても嬉しい。今にいたる「ワクドキ」の基礎は、この頃に培われたのかもしれません。
そして、進学と同時に人間関係も広がり、接する人が多くなるなか、ますますリーダーを頼まれる機会が増えていき、人見知り(笑)なりに、「人と人とを繋げる」「人を笑顔にする」ことを、心から楽しんでいました。
学生時代、私は人が楽しんでいる、人が笑顔になることが大好き、人と人と繋げていく「潤滑油」的な役割の仕事が楽しいのかな、とぼんやりとした自覚はあったものの、まだまだ将来の具体的なビジョンは見えてなかったように思います。
一方、「人が好き」な私は、世界中の人、つまり海外にも興味がありました。学生時代はバックパッカーをし、様々な国の文化や人に触れ、世界の広さ、異文化の面白さを感じるなか、海外に関わる仕事って楽しそう、と漠然と考えるようになります。そんな頃、学生時代、フライトアテンダントが起業し海外の商品を日本に紹介する、というビジネスモデルがあることを知り、楽しそうな仕事だな、と、海外に関わる仕事での起業を夢見ていました。
就職!腰掛けで選んだ会社は、運命の会社
就職活動でリクルート系広告代理店を選んだのは、大学で広告コミュニケーション論の講義が面白かったから…ぐらいで、実は他に何の理由もありませんでした。将来的には海外に関わる仕事をしたい。その夢をかなえるまでの腰掛けくらいに思って入社した、本当に不真面目な新卒でした(笑)
そんな気持ちで受けた面接です。当然、覚悟も、心構えもありません。
厳しいことをたくさん言われました。「そんな甘い仕事じゃないぞ!泥臭い仕事だ!飛び込み営業もあるぞ!」今、思い返してみても、かなり強く言われたように思います。
ああ、もうダメだなと思ったのですが、結果はなぜか採用。
入社後、「どうして私を採用してくれたのですか?」と聞いたことがあるのですが、「厳しいことを言っても、『ありがとうございました!』ってニコニコしていた。きっとお客様に厳しいことを言われても、この人は前向きに受け取り、笑顔で対応できるだろうと思って」と言われました(笑)
確かにそうかもしれません。
そして仕事が始まります。テレアポ、飛び込み営業…新入社員にとっては過酷な業務かもしれません。しかし、何のこだわりも持たずに入社してしまった私は、かえってそれが良かったのか、思い切り仕事にぶつかっていくことができたように思います。
「どこに営業に行ってもいいよ」と言われた私は、よし!だったら会いたい人、行ってみたい会社に行こう!と、名の知られた有名企業や、私が興味を持った企業に、片っ端からアポを取り、どんどん会いに行きました。
将来的に起業を夢見ていたので、たくさんの経営者に会い、たくさんの会社を見てみたかったのです。
すべては『お客様のために』
第二回でお伝えした、「VSOP」を教えてくれた上司は、私にとって仕事の師匠です。その上司は「とにかくお客様のためになることをやりなさい」と指導してくれました。
必死に仕事をこなしていくうち、だんだんと結果が出るようになります。
この「結果」とは、「お客様のためになる」ということ。
そして、私はその結果に、大きな喜びを感じたのです。
将来的には海外に関わりたい、そんな思いはいつの間にか消えてしまいました。私は、人事、人材育成という仕事、そして「人と人とを繋げる」「人と関わる」「人を喜ばせる」仕事が天職なのだ!という強い確信を得ることができたのです。
決して自発的にこの業界に来たわけではないのですが、まるで運命に導かれたように感じます。
「お客様のためになる」というのは、決してイエスマンになるということではありません。徹底的にニーズを聞き出し、解決を模索する。時にお客様すら気づいてない問題点を見つけ出し、適切な提案をする。
このやり取りと、それで得られる「諸戸のところに頼んで良かった」の言葉は、何にも代えがたい、最高の報酬なのです。
このままでいいの?より深くお客様と接したい!
採用の仕事はとても楽しい!との確信を持ち、仕事を続けていた20代ですが、課題も出てきます。
採用の仕事は、人を雇ったら終わり…なのでしょうか。
「よい人材」を得た、しかし、その人が思うように成長できなかったり、期待したパフォーマンスを発揮できなかったり…そしてせっかく雇用した人材がミスマッチにより流出してしまう。
こういった問題は、どこにでもあるかと思います。
私は、関わった企業にもっと入って行きたい、内側から、人材を一緒に考えたい、という気持ちが強くなっていきました。
また、自分の会社員としての行き詰まりも感じていました。
このままここにいても、自分の成長には限界があるのではないか。
将来を見据え、30代前半、会社との雇用形態を変えてもらい、より自分の裁量で動ける立場となり、個人で採用コンサルティングの仕事を受けるようになりました。
そして「人材の採用」という仕事を発展させるには、「人材の育成」があるのだ、ということに気づかされます。
人は雇ったら終わり、ではありません。そこからさらに発展し、人を育成することが必要と考え、社内で人材育成に取り組む部署を立ち上げました。
「VSOP」を教えてくれた上司は、その時には社長になっていました。採用後の人材育成コンサルティングの必要性に共感し、一緒に新規事業の立ち上げを任せていただけることになったのです。
立ち上げの当初は、自分自身のマネジメント経験で培ってきた育成ノウハウやスキル以外に、「育成」についての学術的な知識はありませんでした。
そのため社外から講師を呼んだり、自身でも色々な講座を受けたりしながらたくさん学び、「人材育成」のスキルを高めていくなか、ますます「人が成長する仕事」の楽しさに魅せられていったのです。
そして、この頃にキャリアコンサルタントの資格を取得しました。やはり「いつかは独立」という気持ちは常に心の中にあり、自分のキャリアに必要な資格だと感じたからです。
独立!タイミングもまた運命的!?
キャリアコンサルタントの資格を取得し、それから1年業務を続けたら独立しようという計画を立てていたのですが、このタイミングで起こったのが
新型コロナウィルス感染症の世界的流行
です。
どこの会社もそうでしょうが、私の会社も売り上げに大きく影響し、「人材育成」という種まきよりも、目の前の仕事で利益を上げることが最優先となります。
実際に、物理的に研修などを行うのが難しいことも理由となり、「これまで私が培ってきた事業を縮小し、また別の新規事業での業務をお任せしたい」と打診されたことで心が固まりました。
「予定より早まっちゃたけど、よし!独立しよう!」
そしてコロナ禍の2020年、「Tenmaru」を立ち上げるに至ったのです。
『Tenmaru』の理念
私は会社員時代も、仲間や部下が成長し、評価されることをとても嬉しく思っており、ああ、私は人が成長すること、結果を出すことが喜びなんだなと感じていました。
当時、同じチームで働いていた人は、みな成長し、転職先でも生き生きと働いています。そのことが今でも私の大きな財産になっています。
人材の育成、研修や組織コンサルの仕事が楽しい!と思えるのも、それと同じ理由です。
私は、人が大好き。人と関わりたい。その人が成長するのが嬉しい。成長して結果を出すのが嬉しい。そして私も一緒に成長したい。
そしてすべては「お客様のためになる」ことを。
それらすべてをかなえる仕事が「Tenmaru」にあります。
人の成長に携わるためには、私自身が常に成長し続けなければできないと考えています。昔、尊敬する経営者から「人は自分の器以上に成長させることはできない」と教わり、その教えを大切にしているからかもしれません。
それと同時に、私は人を成長させるお手伝いをしながら、自分も一緒に成長させていただいてるなと日々、感謝しています。
「すべてはお客様のために」
人に関するお悩み、人材育成、キャリア開発、組織変革など、まずは聞くことからスタートいたします。
胸にある「モヤモヤ」を解消したいと思っている経営者や人事の方がいたら、迷わず「Tenmaru」に相談してください。
おせっかい母ちゃんが参ります。