梅雨真っただ中!のはずなのに、先週の東京は、雨を返せ!というくらい、すっかり真夏になったかのような天気が続き…特に野外でのお仕事をされている方、外回りの多い職種の方々にはとてもつらい暑さでしたね。…と、これは無難な時候の挨拶ではなく、実は私も先週1週間、実際に足を使い、あちこち飛び回り、実感していたところです。
というのも、現在の私は、卒業後就職を希望している生徒さんのいる高校を今年は25校訪問し、実際に高校生の皆さんがどんな仕事を希望していて、どのように就職活動を行うのか、について、進路指導の先生方とご挨拶もかねてお話をさせていただいております。
この時代、調べものは何でもネットが第一選択、という方も多いでしょう。実際、ネット検索に利便性、情報量で勝てるものはなかなか思いつきません。しかし、それでも泥臭く、「足」を使って情報を集める、その理由と、「就活のホンネ」、そして現在募集中の「#私の就職 アンケート」について語りたいと思います。
「データを見つけた!」…でもちょっと待ってください‼
今や情報収集に欠かせない存在となったインターネット。無数の情報に溢れており、とても便利な存在です。「◯◯年調べ」「△△人にアンケート集計」など出典も書かれた、一見すると「信用できそう」な情報も簡単に得られます。
当然ですが、皆さまもこういったネット上の「データ」を普段のお仕事で利用されていることでしょう。
もちろん普段は私自身も色々と参考にさせていただく信頼のおけるデータもあります。それを利用することは大変有用で、私もエビデンスを確認する際に大いに活用しております。
しかし、「信用できるデータ」であっても、それはすでに「誰か」の目を通して見えたもので、既にフィルターがかかってしまっているのにお気づきでしょうか。
「一次データ」は自分でしか取得できない
「一次データ」という言葉を、皆様もご存じかと思いますが、調べると「独自に、新規に集めたデータ」という意味になります。
アンケート結果を集計しました。これは確かに「一次データ」です。
しかし、実はこれはデータを集めた人にとっての「一次データ」に過ぎません。「独自に」集めたデータこそが、一次データだからです。
つまり同じアンケート結果を他の人が参照したとしても、その時点で私からしてみれば「二次データ」となってしまうんですよね。
「一次データ」でしか得られないモノがある
リアルな本音を探りたい!そう思ったとき、ネットで見つけた素晴らしいアンケート結果があったとしましょう。それは果たして「信頼のおけるデータ」でしょうか。
他者が介在した時点で、そのデータは「完全な客観性」を失います。これは別に恣意的にデータを改ざんする意図があるかどうか、は関係ありません。
質問のニュアンスや、選択回答の文言、集計の方法など、アンケートに関するありとあらゆるパラメータによって、結果は変わってしまうという意味です。
『自分』が、本当に欲しい客観的データ」は、結局のところ、自身で集めるしかない。自分が知りたい情報は自分の言葉で確認する。
これが、私が時代に逆らって(笑)実際に足を運んで情報収集をする最大の理由なのです。
アンケート実施中です!
…という訳で、現在、学校訪問をしている私ですが、就職予定の高校生に限らず若者を中心に、たくさんの方の「就活のホンネ」を知りたい!データ化して、今後のワクドキ就労につなげたい!そんな思いから、「#私の就職 アンケート」を実施することにしました。
アンケートの案内は記事末に記載してありますので、ぜひご協力いただければ幸いです!その前に、私がアンケートによって本当に知りたいこと、そして、データを何に生かすのかについてお話しさせていただきます。
本当に欲しいのは「実は…」のホンネ
例えば、皆さんがアンケートに答えるとします。質問を読み、自分の考えに一番近いと思う選択肢にチェック✓や〇と…。しかし、回答を進めていくうちに、「答えにくいな」と感じたことはないでしょうか。
回答しにくいアンケートというのは、以下のような原因が考えられます。
回答をイメージしにくい質問
漠然とし過ぎたシチュエーションや、自分の実情からかけ離れた質問は、当然答えにくいなと感じるはずです。
自分の本当の回答を記入することに抵抗がある
例えば自分自身の負の感情をさらけ出すような回答をすることを人は無意識に避けてしまいます。たとえ匿名のアンケートでも「かくありたい」自分の回答を意識せずにしてしまうことも多いようです。
単調な質問、退屈な質問
最初のうちは真摯に回答していても、質問が単調だったり、興味の持てないものだったりすると飽きてしまい、だんだんと回答がおざなりになっていく…これも思い当たるのではないでしょうか。
質問が続くうちに、まあ大体コレでいいや、と適当に○をつけてしまう…こんな経験、皆さんはありませんか?私は、あります(笑)
どうでしょう、せっかく苦心して質問を作り、配布し、回答者に手間をかけさせ集めたデータでも、このような心理状態で答えたアンケートの結果はリアルな情報と言えるでしょうか。ましてや「ホンネ」に迫るのはとても難しいように思います。
大事なことなので何度も言いますが、
私がこのアンケートで欲しいのは「就活のホンネ」です。
- 具体的にイメージしやすく
- 軽い気持ちでホンネを出しやすく
- 答えていて面白い
こんなアンケートであれば、気軽にホンネで答えてくれるのではないかな…と思いを巡らしながらつくったのが「#私の就職 アンケート」なのです。
アンケートにはこんな工夫が
「就活に関するアンケート」こんな言葉を聞くと、なんだか堅苦しくて、面倒くさそう、とお感じにはならないでしょうか。
恐らく「どのような企業に魅力を感じますか?」とか、「就活の際に何を重要視しましたか?」とか、まあ、こんな質問が並んでいるのだろう、と、思いますよね。
でも、これって、(あまり大きな声では言いにくいのですが…)
面白くない!興味をそそられない!
どのような…っても、ねえ。そりゃ条件が良ければいいよ、そんなもんだよ。
そんな、違う意味での「ホンネ」が聞こえてきそうです。
今、募集している「#私の就職アンケート」では、回答者の「ホンネ」に迫れるよう、質問に工夫をしています。例えば、
「あなたの就職活動をハッシュタグで表現してください」
なんて質問を設けています。
これがどうして「ホンネ」に迫れる質問なのでしょうか。
例えば、就活に明るい未来と希望を感じている方なら「#ワクドキ就活」なんてハッシュタグを考えるかもしれません。しかし、義務感とプレッシャーの中、就活を行っている人であれば「#就活大変」「#早く終われ就活」などといった、ネガティブセンテンスが思い浮かぶはずです。
「就活にどのようなイメージを持っていますか?」といった質問でも同じような回答が得られそうですが、「ハッシュタグを使って表現」とすることによって、
自分が実際にSNSで発信する時はどうしようか
と、「具体的な使いどころ」「面白さ」「ワクワク感」を提示し、文言を引き出しやすくしているのです。
また、この質問には、ネガティブなイメージを持っている人の「ホンネ」を引き出しやすい、という利点もあります。
人は、悪い感情、後ろ向きな感情を持つこと、それを他人に知られることに抵抗感があります。たとえアンケートでも、あんまりこういうことは書かない方がいいのかな…なんて思い、つい「いい子」な回答をしてしまうもの。
これを、「ハッシュタグ」という身近なモノを媒介することで、軽い気持ちでネガティブな感情=ホンネを出しやすくしているのです。
- 具体的にイメージしやすく
- 軽い気持ちでホンネを出しやすく
- 答えていて面白い
この質問は、上記の答えやすいアンケート要項を大体満たしているのではないかな…と、自画自賛しております(笑)
その他にも
「ここで、#私の就職 をお題に一句、どうぞ」
「架空の会社「株式会社ワクドキ」にエントリーすると仮定して、大喜利のようなつもりで、書ける部分だけでも、楽しくご回答ください。」
「株式会社ワクドキのCEOに質問する機会があります。あなたが何を質問しても選考結果に影響を及ぼすことはありません。何と質問しますか?」
「未来の就活生に伝えたい、あなたの就活しくじりエピソードがあればお聞かせください」
といった、他の就活アンケートではあまりお目にかかれないような(笑)質問がたくさんありますので、是非皆様も楽しく回答していただければ幸いです。
アンケートを集める「本当の理由」
学校訪問、アンケートの実施…私がこれだけ手間をかけてデータを集めているのは何ででしょうか。どうしてこんなにも「一次データ」で「就活のホンネ」を知りたいのでしょうか。
それはひとえに
ミスマッチを減らしたい
からに他なりません。
どこの企業さまも、よい人材を得たい、そのためには、魅力ある会社でいたい!と、たくさんの努力をされております。
条件、福利厚生、やりがい…
人事部の方は「こんな企業だったら、きっと魅力を感じてくれるだろう」と、真剣にお考えです。
しかし、それは本当に就活生に「刺さって」いるのでしょうか。
「一緒に成長できる企業です!研修制度も充実!」例えばこんな条件の会社はどうでしょうか。社員のことを考えてくれる、とても良い会社だなと我々、社会人としては思いますよね。
しかし、実際に就活現場で聞かれる声は、例えば
「名前がなんか有名だから親が安心しそう」
「社員旅行が大好きな沖縄」
「とにかく休みが多い」
こんなことが決め手になって就職している例がいっぱいあるのです。
今、これを読んで人事部の方がガッカリされているのではないかと心配しておりますが(笑)でも、けっこう、「こんなもん」だったりすることもある、というひとつの例です。
こういった企業と就活生の残念なミスマッチを減らし、
「本当の意味で選び、選ばれる会社」になるにはどうしたらいいか、
それを知りたくて、私は「一次データ」を集めています。
「こんなもん」だったりする、とは言いましたが、これはあくまでも一例で、本当のところはわかりません。実際に結果がわかっているアンケートであれば取る必要はありませんからね。私自身、このアンケートで得られる「就活のホンネ」をとても楽しみにしています。
ぜひ、アンケートにご参加を!
という訳で、こんな熱い思いがこもっている、かつ、答えて面白い(かもしれない)アンケートを実施しております。メールアドレス等をご記入いただいた方には、集計結果および御礼のメッセージをお送りいたします。
思いがけない「就活のホンネ」が飛び出す(かもしれない)「#私の就職 アンケート」、ぜひ皆様もご参加していただき、ワクドキで結果を待ってみませんか?
※アンケートは終了しております
先日のPR TIMESに掲載しております。
就活生のホンネと向き合い、シェアすることで「ワクドキ就活」を応援します。企業様のより良い採用を目指して一緒に考えていけたら嬉しいものです。