諸戸、ふたたびカナダから帰ってきたってよ。

20240909

9月!秋とはいっても、暑い日が続きますね。
私は先々週、約2ヶ月間のカナダのモントリオール滞在から無事帰国いたしました。あまりにも快適な環境に身を置いていたので、日本に戻って改めて夏の強力な暑さと向き合っております。

さて、昨年に引き続き、私がカナダに渡った理由については、こちらをご覧ください。

そして、今回とても素晴らしい知見を得たカナダ滞在についてお話しします。カナダでの学び、私が目標としていたこと、そして実際の成果についてご一読ください。

目次

カナダでの目的と目標

20240627

私のカナダ行きの目的をざっくりまとめますと、

  • 子どもたちを現地のサマーキャンプに入れる
  • 私のライフキャリア『子どもたちへのグローバル教育』をより具体的にする活動をしたい

この2点です。

実際に海外の文化に触れることやグローバルな環境は、子どもたちにどのような効果をもたらすのでしょうか。

昨年の渡航でのサマーキャンプ体験は本当に素晴らしく、子どもたちも大きく成長してくれました。しかし、一度限りの体験で得たものは、帰国後に薄れてしまうものです。

昨年のカナダ渡航の理由と帰国後の感想はこちらでくわしくお伝えしております。

そして今年も引き続きグローバル環境に身を置いたとき、子どもたちは何を学んでくれるのでしょう。

これらを実地を通じて私自身のライフキャリア、「子どもたちのキャリア教育・グローバル教育」の具体的な事業化へ、構想を煮詰める時間にしたいという思いを持ち、カナダへ向かいました。

サマーキャンプでの体験

勉強する子ども

昨年は3週間のカナダ滞在で、私の子どもたちには初めてのサマーキャンプを体験させることができました。

母語がフランス語、しかも日本人ゼロの環境で過ごした時間は子どもたちにとって素晴らしい経験でしたが、正直なところ…

3週間では短い!

せっかく自然と英語が出てくるようになったら帰国しなければならず、もったいなさを感じていました。そのため、今年は6週間、4ヶ所のサマーキャンプに参加することにしたのです。

これはもちろん、子どもたちにたくさんの経験をさせたいのが理由ですが、それともうひとつ、私自身の考える「グローバル教育の事業化」への情報収集の意味もありました。

タイプの違うサマースクールで、子どもたちはどのような体験をし、どのように変化するのか、親としても事業者としても、とても興味深いものです。

子どもたちが体験したのは、語学学校が主催しているものや、カレッジ・大学が主催のものなどさまざま。色々な体験を通じて私もとても勉強になりました。

最初の1週間は、昨年と同じサマースクールに入れたのですが、前回一緒に過ごしたお友達に嬉しい再会を果たすこともできました。

そして子どもたち。さすがに6週間いると、英語を喋り始めます。

上の子は小学校3年生。かなりヒアリングは上達し、日常会話はある程度「喋れる」と、言っていいレベルになってきたように思われます。さすが子どもの語学習得は早いと感心するのですが、私も聞き取れない言葉も聞き取り、サマースクール内だけではなく、ショッピングなどでも積極的に話す姿は、「英語を話す」ということにまったく抵抗感のない、自然な生きた言葉として身に付きつつあるのだと実感しました。

下の子は6歳。年長クラスですが、公文式の英語は毎日苦戦中。最初は英語を発する機会は少なかったものの、徐々に抵抗感もなくなり、自然と英語が出るようになりました。

4つのサマーキャンプの中で、これは良い体験だったと思うのは、「マルチスポーツ」のキャンプ。

複数のスポーツ(1日5~6種類)を同時に行うことで、普段は使わない筋肉を動かしたり、経験のない動きをしたりすることは、身体の成長にとても良いことだと実感します。子どもたちもアーチェリーやホッケーなど、目新しいスポーツに触れられ、とても楽しんでいたようです。
まだ日本ではあまり馴染みのない「マルチスポーツ」ですが、これからどんどん取り入れられていくのではないでしょうか。

4ヶ所のサマーキャンプはまず友達をつくるところから始まり、慣れてきたころにバイバイ。短期間で転校を繰り返していくうちに新しい環境に身を置くことに抵抗がなくなったことも彼らの自信のあらわれにつながったと思います。

サマーキャンプで得たもの

母語でない言語でコミュニケーションをとるというのは、誰しも大変なことです。言葉がわからない、通じないと、通じないなりに自分であれこれ工夫し、何とかしようとします。その「不自由さ」が、言語習得にはとても大切なのだと思います。

子どもたちは日本に帰ってくると「日本はラクだ」と言います。楽しく過ごしていたカナダでの生活は、やはり大変だったのでしょう。しかし、その「大変」こそが子どもたちを大きく成長させてくれたのだと思います。

そしてカナダ滞在時は、日々せわしなく過ごす複数の習い事もなく、集中してサマーキャンプに取り組むことができた時間でもありました。

やはり集中して何かを追求するには、時間と環境が大切なのだと実感します。今まで子どもの自主性を重んじるあまり、いろんな習い事をさせていましたが、本当に大切にすべきことを見失っていたかもしれない、もう少し子どもの取り組みに関して、親が子の特性を見極め、選択と集中を行うべきなのかもしれない、と反省もいたしました。

日本に帰った今、学習への取り組みや習い事の取捨選択、優先順位など、カナダでの経験をもとに考えていきたいと思います。

そして日々の継続がやはり大切。定期的にグローバルな環境での学びを続けていきたいと考えております。テーマを決めたスクールや、他の国の学びにも興味があります。カナダにこだわらず、さまざまな選択肢を考えていければと思っています。

グローバル教育に必要なものとは

私がライフキャリアとして取り組んでいる「子どもたちのキャリア教育・グローバル教育」については、以下の記事をご覧ください。

「グローバル教育」と聞くと、すぐに「語学力」と考える方が多いかと思います。言葉がわからなければ何も始まりません。語学力、もっと具体的に言えば英語力の向上が喫緊の問題と考えられているのでしょう。

日本の英語教育の課題は今や広く知られていると言っていいかもしれません。

  • 読み書きは得意だが、聞き取り喋りができない。
  • 文法にとらわれており、生きた英語力が身につかない。
  • 他国に後れを取っている。

これらすべて、いろいろな場所で議論されてきたことです。そして、この問題を解決すべく、政府も教育現場も動いていることでしょう。

現在の学習指導要領において、英語の時間・内容ともに大きく見直されており、小学校から、生きた英語を教えていきたいという意欲が感じられます。近い将来、新しい教育を受けた子どもたちの活躍が見られるのかもしれません。

しかし、現在の状況はどうでしょうか。

こちらもデータがあるのですが、やはり日本の子どもたちは、
基礎学力は高いものの、異文化とコミュニケーションに課題があるとの調査結果が出ています。

日本と海外の子どもたちのグローバル教育に関する資料

学力があっても国際的な場でのコミュニケーションに課題を抱える日本人。この原因は、果たして英語力だけが問題なのでしょうか。

ほぼ単一民族であり、島国でもある日本ではどうしても異文化に触れる機会が少なく、言語の問題以前に、コミュニケーションの機会そのものが少ないという実情があります。

子どもたちに必要なのは、まずは異文化に触れる機会、そしてコミュニケーションの機会なのではないかと思うのです。

子どもたちは興味があれば自ら学んでいきます。私の子どもたちがまさにそうでした。一度受け入れられると、すぐに打ち解けます。特に幼少期であればあるほど、そこに言葉の壁はありません。極端な話、追いかけっこしたら、もう友達です。そして、せっかくできた友達ともっとコミュニケーションを取りたい!という意欲が、自然と語学習得へと導くのです。

究極のところ、英語なんてうまく喋れなくてもよいのです。
高度な語学スキルに頼らなくても、相手をもっと知りたいという思いからでてくる「積極性」と、もっと仲良くなりたいという「コミュニケーション力」が備われば、そして何より「生きる力」を持っていれば、それだけで世界中、どこででも活躍できるのではないでしょうか。

そのような世界のどこでも発揮できる「力」を養うことこそが「グローバル教育」なのではないかと思っています。

カナダで私が得たもの

子どもたちがサマーキャンプで学ぶ間、私はグローバル教育の事業化に向けて構想を練り、ピッチ資料を作成し、アクセラレーションプログラムに挑戦していました。

カナダでの生活では13時間の時差のおかげで、自分や子どもたちに対峙する時間とビジネスタイムのメリハリがしっかり分けられていたため、今まで考えていたことをより深化させ、今後の事業化に向けて、確実に歩みを進めることができたと感じております。

残念ながら今回2ヶ月間をかけてチャレンジしたアクセラレーションプログラムでは最終選考で良い結果を出すことはできませんでしたが、何が足りないのかどうすればもっと良くなるのか、これからスタートするうえでとても大事なフィードバックをいただき、改めて事業を進めていくための気づきを得ることができました。

それになによりこの事業を考えるにあたって、近くで私の活動を見ていた子どもたちが、私と同じくらい悔しがり、こんな言葉をかけてくれました。

「ママ、今回上手くいかずに僕もとても悔しい。でも失敗した理由を考えてまた頑張ればママは絶対いける!世界一のママだもん。」

この宝物のような言葉を胸に、ここからスタートする新しい事業に向けて着実に一歩一歩進めていけたらと思います。

「グローバル教育」に取り組みたい理由は、「日本の未来を良くしたい」からです。未来は子どもたちがつくります。より良い未来のために、今、私たちにできることがあるはずです。

「子どもたちのキャリア教育・グローバル教育」は、これから商品化に向けて動き出す構想段階ではありますが、必ず実現させたいと考えております。

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