皆さま、いかがお過ごしでしょうか。今月から季節は夏、そろそろ梅雨の季節になりますね。なんとなく憂鬱なこの季節を元気に乗り越えたいものです。
さて今回は「羽ばたけ、私!プロジェクト」女性がアナタらしく羽ばたくためには?(後編)をお届けしたいと思います。
前編では、キャリア構築における女性特有の悩み、社会が抱える構造的な問題などを語ってまいりましたが、後半では「羽ばたけ、私!プロジェクト」発足の経緯と、活動の内容をご紹介したいと思います。
混乱の中に見つけた大きな可能性
前編でもお伝えした通り、女性のキャリア構築について漠然とした問題意識を抱えていた私。どうにかできないものかと思いつつも日々の仕事や育児に忙殺されておりました。
そんなさなかに起こったのが、「コロナ禍」です。
説明するまでもなく、人類の歴史的厄災とも呼べるコロナパンデミックは、私たちの生活を、そして社会を一変させました。
外出自粛、リモートワーク、新しい生活習慣…
一時期よりはずいぶんと落ち着きましたが、それでも収束宣言にはほど遠い今現在、これらはしっかりと社会に根付いており、まだこれからももうしばらくは続くのでしょう。
人々は病に怯え、疑心暗鬼になり、人間関係が遮断され…
コロナ禍って本当にひどい厄災ですよね。辛く悲しいことも起きます。でも、それでも、本当にほんの少しではありますが、コロナ禍における副産物とも呼べる、新しい価値観ももたらしました。
緊急事態宣言が発令され、リモートワークを余儀なくされたばかりの当時、不便なことばかりだと思っていた遠隔での仕事。慣れるに従って、悪いことばかりではないな、とお感じになった方も多くいたのではないでしょうか。
実際、リモートワークにはたくさんのメリットがあります。例えば
- 通勤時間がない
- 自分の時間を有効活用できる
などは誰しも実感されているでしょう。
そして
どんな場所でも仕事はできることが立証された
のです。実はこれ、とても大きなことなのだとお気づきになりましたか?
世界は狭くなりつつある
私の仕事仲間でもあり、大切な友人がカナダに移住しており、Clubhouseが流行りだしたのをきっかけにまた交流を深めるようになりました。
近況報告からお互いの子どものことをはじめ、仕事のこと、国による制度の違いなどなど、互いのキャリアに関しても大いに語り合っていました。
なかでも国による生活の違い、仕事の取り組み方は非常に興味深く、私にたくさんの気づきを与えてくれるものです。
そして、そんなたわいもないおしゃべりをしていくうち、知り合いが知り合いを呼ぶ形で、他の国で活躍する女性達もClubhouseに集うようになってきました。
各国ごとの文化の近い、商習慣…日本にいるだけではとうてい知ることのできない、生の情報交換はとても有意義なものですが、それより私がもっとも感じたのが、
「あれ、意外と距離が近いな」
ということでした。
どこにいたって「世界」と通じる
コロナ禍で得た新しい視点、「仕事はどこでもできる」ということは、実は自分の世界を大きく広げると同意義だとお感じにならないでしょうか。
外出制限をされているのに、不思議な話ですが(笑)通信状況さえ確保できれば、別にどこでだって仕事はできるのです。
Clubhouseでの待ち合わせはとても簡単でした。「◯◯日、何時にね」これでオッケーです。同じ会社の同僚とランチに行くのと、何ら変わりありません。
今、私たちは、スマホ(スマートフォン)ひとつで、世界に羽ばたける。
そう実感させてくれたのがClubhouseでの出会いでした。
言葉の壁は意外と薄い
Clubhouseで集まる仲間のおひとりに、シリコンバレーで管理職を務める女性がいらっしゃいます。彼女が言うには、
「日本の女性はとても優秀。なのに日本だとなかなか管理職になれないのが歯がゆい。いっそのこと、みんなもっと(アメリカに)来ちゃえばいいのに!」なのだそうです。
そうは言ってもやはり語学力が必要ですよね。
いや、そうなのですが、そうではありません。日本人は英語がヘタだ、とはよく言われていますが、彼女や海外で働く女性たちに言わせれば、全然そんなことはない(笑)そうです。
「もっともっと話せない、それこそ『ハロー、イエス』くらいしか言えないような人が、堂々と『英語喋れます』と仕事してたりする」
のだと。
謙虚は日本人の美徳ではありますが、これくらい図太くてもいいのかもしれません。
変わりつつある価値観。でも…
女性の社会進出、なんで文言が要らないくらい、現代において女性が仕事を持ち、キャリアを積むのは当たり前になってきています。
以前は仕事か出産か、二者択一と考える方も多くいたでしょう。しかし、現代では仕事を持つ母親など、普通のことになっています。
といってもやはり管理職など、重責を担うポストには、まだ女性は少ないのが現状です。
悪しき社会構造が女性を抑圧しているのだ…なんて言うつもりはありません。前編でも触れましたが、女性もまた「育休明けはそんなに働けないだろう」「子どもが幼いうちは制約があるだろう」、そんなふうに思い込んでキャリアを断念している方もいるように感じます。そして同じく男性側も、「子どもが小さいから管理職は厳しいだろう」と、ある意味では「思いやり」「気づかい」のつもりで接しているのではないかなと思います。
こういった事情も含め、企業によっては「女性は扱いづらいもの」としていることも多く見受けられます。男性よりも女性の方が面倒が多い、と、そう思われている節もあるかもしれません。
こういった状況を認識しながら、日本の女性はクレバーに立ち回ることも必要なのです。(声を大にして言いたい…)
しかし、海外で活躍している女性はこんなことを言ってくれました。
「だったら海外に出ちゃえばいいのに」
現代日本の事情が悪いとは思いません。日本は治安が良くて安定した、素晴らしい国です。日本が自分に合っていて、自分らしく輝ける方は、それはとても素晴らしいことです。
しかし、日本の会社が自分とは合わないな、それでもこのシステムの中で我慢して働かないと…
そんなふうに感じるのであれば、「世界で活躍する」、そんな選択肢もあるのだと知っていただきたいと思います。
「世界で活躍」は日本でもできる
自身のキャリアを活かしてもっと羽ばたきたい!でも、日本が好きだから海外進出なんて考えられないわ。そう考える方も多いでしょう。
でもちょっと待ってください。「世界で活躍」とは、どういう意味でしょう。渡航して居住して仕事をして…確かに、少し前までは、それがスタンダードでした。
しかし、よく思い出してください。私たちはすでに「出社」しなくても仕事ができることを知っているはずです。
例えば日本にいながら海外の会社に就職することも可能になってきました。実際、海外の人材をリモート雇用している会社もたくさんあります。
逆のパターンも考えられますよね。海外に居を構えながら、日本の企業に就職するなどです。ワーケーションが成立するのですから、いつだって、どこでも、どんな国の仕事だってできるのです。
「世界で活躍する」なんてすごく難しそうと思ったら、案外手が届きそうだなと、そうお感じにならないでしょうか。
知識は力、知識は判断材料、知識はきっかけ
意外と世界は近いのかもしれない。そう感じたとしても「世界で活躍する」、目に見える道は見当たりません。具体的に何をすべきなのか。心配ごとはどう解消するのか。
その不安を解消するのって、やはり「知識」なんです。まず知ること。メリットもデメリットも、全部です。トラブルもデメリットも、知識があれば事前に対策もできます。では知識はどこで仕入れるのか…
ここはやはり実際に体験した方に聞くのが一番です。
やはり実体験に勝るものはないのです。
そんな思いから、「こんな国に興味がある」「実際に住んだらどうなんだろう」海外での生活、仕事に興味が出た時、気軽にコミュニケーションできる場所を作りたいと思いました。
そして、今、まさに漠然と将来に不安を感じている、優秀な女性には、もっともっと自由でいいのだ、たくさんの選択肢があるのだと知ってもらいたい、そして応援したい!という思いから、「羽ばたけ、私!プロジェクト」が発足しました。
『羽ばたけ、私!プロジェクト』の活動
現在、プロジェクトメンバーは5人。カナダのケベック在住のMaiさんとモントリオール在住のYokoさん、トルコから最近帰国したYukiさん、名古屋在住のYukoさんと私、諸戸でお届けしています。
※自己紹介は下記ラジオ番組で語っているので聞いて頂けると嬉しいです♪
プロジェクトの活動としては、それぞれに本業があるので週1回のラジオ番組の配信、Twitterでのご案内やご質問受付を行っております。
ラジオ番組では、羽ばたいた経験がある方、これから羽ばたきたい方、羽ばたきたい方を応援したい人など、いろんなゲストにお越しいただき、熱きトークを繰り広げています。
※ゲスト出演していただける方も随時募集中です。
そして、これを読んでくださる方に素晴らしい企画があります。
最近のゲストのおひとり、外資企業で役員を務める王堂るみさんが行っている活動が「羽ばたけ女子」にぴったりなので、こちらで紹介させてください。
年に1回しか開催されない、自己ブランディングのブートキャンプです。
自分の強みを知り、自分自身の価値を高めて可能性を広げ、グローバルな人材にブラッシュアップする、まさに「羽ばたけ、私!プロジェクト」の主旨とぴったり一致する内容となっております。
興味のある方はぜひ、お問い合わせをしてみてください!
さてプロジェクトの今後ですが、皆が集えるイベントやサロンが開けたらいいねーなんて話していますが、まだまだ始まったばかりのプロジェクト、これから参加していただける方と一緒に作り上げていきたいと考えております。
海外でイキイキと働く女性、管理職で輝く女性、自分らしく生きるそこのアナタ!私たちと一緒に「おせっかい母ちゃん」になり、女性を応援していきませんか?
そしてもっと自分らしく羽ばたきたい、世界で活躍したい!そこのアナタ!一緒に活動を盛り上げていきませんか?どうぞお気軽にご連絡ください。
Tenmaruでは、もっと輝きたい!自分らしく生きたい!そんな方を応援し、一緒に羽ばたける人材を育成します。