「組織づくりは育成から」時代は今、変わりつつあります!

20240416

新年度が始まってから2週間が経ちました。心機一転、新しい部署や組織に配属になったり、新しい役割を任されていたりする方もいることと思います。

そして、私事ではありますが、昨日、誕生日を迎えました。遂にアラフィフ突入!となりますが、人間としてさらにレベルアップした!と、前向きに捉えております(笑)
新年度は私にとってひとつ年齢を重ねる時期でもあり、まさに新しいスタート!
これからのお仕事にワクワクしております。

先日、弊社主催の新卒社員研修を実施いたしましたが、キラキラ輝く新卒の方たちに私もパワーをいただきました。皆さまの組織にも新しい人材が仲間入りしていますでしょうか。

最近の若者はなってない、なんて愚痴を言う人も最近は減りましたが、実際のところ、最近の新入社員は皆、積極的で真面目、とても勉強熱心だと感じます。

どの組織でもこんな人材が欲しい!と感じるかと思いますが、この場にいる新入社員の皆さんは、いわば企業さまがしっかりと費用を負担し、育成したい!と送り出してくれた人材です。そして彼ら彼女らもその気持ちに見事に応えてくれているということですね。

このように、「育成」の重要性は、いまや組織づくりの新常識ともいえる状況になってきておりますが、私なりの「育成」について、最近の動向や所感などをお伝えします。

目次

時代は変わりつつ

階段をのぼる人

弊社Tenmaruは、「未来につながる組織づくり」をコーポレートミッションに掲げている会社です。

組織づくりの大切さ、育成の重要性などを発信し続けてまいりましたが、ここ最近は「組織や人材育成を何とかしたい!」とお考えになる企業さまが徐々に増えていると実感しております。

おかげさまで、ご新規の相談も多くいただいております。同業者の方のお話を聞いても、「組織づくり」への意識、取り組みが活発になっていることを感じます。

そして、「研修」を取り入れる企業さまが大変増えてきています。
もちろん大きな要因として、出生率の問題があるでしょうか。やる気のある奴だけ残ればいい、そんな時代は過去のものになりました。いまや人材は人財。ひとりひとりを大切に育成していかなければ人材確保が難しいのが現状です。

それを差し引いてもなお、研修の件数は大きく増加していると思われます。これはひとえに「育成」に対する意識が変わりつつあるということなのでしょう。

そして、現場ではこのような声を聞くことがあります。
「最近は丁寧に育成をするんですね」と。

「当たり前」の育成

この何気ない一言ですが「最近は丁寧に育成をするんですね」との言葉に、少々「今の若いもんは…」というニュアンスが含まれていることにお気づきでしょうか。

では、なぜこういった声があがるのか、理由を考えてみましょう。

人材業界は空前の売り手市場です。出生率は下がり続けており、若手人材を採用するのはとても難しいのが現状です。

お金をかけて採用した貴重な人材、「使える」人材へと育成したい、いや、しなければならない!昔よりも育成が丁寧、というのは当然の帰結となるわけです。

しかし、「最近は丁寧に育成をするんですね」という言葉が出る、ということは、やはり現場では意識のギャップがあるということに他ならないのです。

しかし、状況を考えてみてください、丁寧な育成は「当たり前」の時代の流れです。これからもこの状況は進んでいくとお考えください。

若手人材を大切にしよう

新人ビジネスパーソン

少々思うところを含んだ言い方で、「最近は丁寧に育成をするんですね」という言葉を口にする年功者が存在する…

はっきりと申しますと、その認識は絶対に改めていただいた方が良いと思います。

日本にはかつての勢いはありません。経済面でも他国に押され、若手人材の人口減少などで人手不足により外国人労働者を受け入れざるを得ない状況(選ばれるかどうかは別として)です。

このような状況のなか、社会人への第一歩をこの会社で始めたい、と入社してくれる新入社員がどれだけありがたい存在なのか、今一度考えていただきたいのです。

若者とは、可能性であり未来そのものです。貴重な若手人材を、昔と同じ基準で考えてはいけません。

このような状況のなか、若手人材も悩み、考え、立ち回ろうとしています。不透明な未来、自身のキャリア形成、会社の行く末…未来はは明るい!と信じられていた昭和の時代の若者より、現代の若者の方が深く悩んでいるのかもしれません。

そして、若者なりに、情報収集し、自衛し、未来を切りひらこうと動いています。自分のために、自身が成長し幸せになれる会社に入りたいと考えますし、自分に合わないと思ったらすぐに転職を考えます。

会社が「雇ってやる」時代ではなく「選ばれる」時代だということを考えれば、せっかくご縁あった若手人材を大切に育成しなければならないということがおわかりになるのではないでしょうか。

問題は、これほど深刻な状況にもかかわらず「最近は丁寧に育成をするんですね」と口にしてしまう人がいるという認識のズレが、未だにあることなのです。

若者は真面目である

講義

会社の研修、なんて聞くと、とりあえず上司に言われたから来ました、時間だけ机に座っていればいいかな、なんて考える人が多いのだろう…

こんな風に思われる方もいるかもしれません。
しかし、それは全然違います。

今の若者は、自分の将来、働きやすさ、そして自身の成長を意識しています。スキルを身につけ、より良い自分になろうという意識が、昔よりも高いのです。

研修は会社がお金をかけて、自分に良かれと受けさせてくれるものだ、ということもしっかり理解しており、仕事に貢献していきたいと考えています。つまり、若者は、とても真面目に研修を受けますし、意欲も高く、積極的なのです。

皆さまの会社にいる若手人材は、真面目で意欲も高いのです。この機を逃さず、しっかり育成していかないのはもったいないと思いませんか?

若手人材はありがたい存在!

講義

会社を構成する人材は、新卒からの叩き上げから中途入社の方、若手から年配までさまざまです。

中途入社の方は、自身のキャリアと待遇に魅力を感じて入社してくださった方々です。自分の能力と、その評価が「釣り合っている」と考えてくれたからこそ、そして会社の業務に魅力を感じてくれているからこそ、その会社を選んでくれた、要するに「条件が合った」と感じてくれた人達ということですね。

一方、新卒の皆さんはどうでしょうか。彼ら彼女らには、まだ「売り」となるスキルはありません。これからスキルを身につけ、自分の価値を高めていきたいと考えている段階です。

その最初の場所として、この会社を選んでくれた、それが新卒の皆さん。

彼ら彼女らに「条件」はありません。選ぶ基準は「この会社に魅力を感じる」「自分が成長できる」、こう感じて社会人のファーストステップをこの会社で!と選んでくれたのです。それはとても喜ばしいことです。

新入社員、そして若手人材は、「雇ってやっている」なんてとんでもない、実は「選んでくれた」と感謝すべき存在なのだと心得ていただきたいのです。

期待に応える会社であって欲しい

ビジネスパートナー

そんな若手人材をお預かりする立場の会社も、彼ら彼女らに応えてほしいのです。

私の前職、リクルートの代理店は人材育成にしっかりと取り組んでいる会社でした。どういうことかというと、「ちゃんと教えてくれる」会社だったのです。

アポイントの取り方から売り上げを出す方法など実務的なことから、仕事をすること、チャレンジするとはどういうことなのかといったマインドセット、自分が手がけている仕事は会社にとってどういう意味を持つのか、自分のお給料を捻出するためには、どれくらいの売り上げが必要なのかといった、社会人として考えるべきことまで…

すべてを、きちんと教えてくれる会社でした。

そして、こういう人材に育って欲しい、そのために今するべきことへの落とし込み、必要な知識の修得とそのサポートを通じて、「会社にとってなるべき人材」へと育てていただきました。

また、インプットだけではなく、新しいチャレンジを推奨する社風が、「なりたい自分」への自発的な成長を促してくれてもいました。きちんと教えていただいたからこそ、20代でやるべきこと、30代にできていなくてはならないこと、成長の目標がハッキリと見えており、それに向かって成長することができました。

もちろんこれが正解、というものではありませんが、少なくとも私は、社会人最初の環境がリクルートイズムのこの会社で本当に良かったと心から感謝しております。

体系的な育成スキームを持とう

右上がりの矢印

リクルート代理店時代は、3ヶ月に一度、行動計画シートを提出することになっていました。これによって会社としての目標、個人の達成度を明確にしていきます。次につなげるためには行動計画は大変有効な手段です。

そして、目標に対してどこがどう足りないのか、定性的なもの、定量的なものはどこか、それらを補うにはどのようにすればよいのかを明確化していきます。

目標達成度に応じての表彰制度によって承認を得られ、次の目標に対する意欲を向上させてもくれました。これは売り上げに対する評価ではなく、個人の目標に対しての評価なので、誰でも今、与えられた環境での努力を正当に評価されていると実感させてくれるものでした。

私はなにも「リクルートが素晴らしい!」という話をしたいのではありません。こういった体系だったスキームを持つことが、人材育成に大変有効だというお話です。

企業さまによって思想も手法も異なります。会社に合った、体系だった育成を行っていただきたいのです。

「丁寧な育成」とは

20240416

最近は企業様も育成に積極的で、研修の件数も増えていると冒頭で述べておりますが、「育成」とは研修を受けさせることではないことがおわかりいただけましたでしょうか。

研修の機会が多いことを「最近は丁寧に育成をするんですね」と評するのはちょっと違うと思うのです。

本当の意味での育成は、研修の数を増やすことではありませんご縁あってお預かりした貴重な若手人材を、どんな人材にしたいのか、そのためには何が必要なのかー

時代は変わりつつあります。以前に比べると多くの企業さまが育成の大切さに気づかれています。これは本当に喜ばしいことです。

しかし、同じように「積極的に育成しています!」という企業さまでも、取り組み方はそれぞれ異なります。「社会情勢的にやらないといけないな」と形ばかり、研修の回数を増やすことをのみを意識してしまっては本末転倒です。こういった企業さまが増えることで、全体の研修数が増えているということもあるのでしょう。

ピンポイント研修をいくら増やしても、それは育成とはいえません。
「点と点が結び合い、互いに作用し合い、良い方向に向かう」という「繋がり」こそが、本当の意味での育成になるのです。

いかがでしたでしょうか。「育成」の本当の意味と大切さに、ひとりでも多くの方が気づき、より良い未来のために若手人材を育成していきたいと考えております。

「選んでくれた」若手人材、しっかり育てて活躍人材に!
組織は人がつくります。株式会社Tenmaruは、組織づくりを包括的にお手伝いいたします!

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