新年度スタートして3週間が過ぎました。新入社員の人たち、新しいポジションや新事業立ち上げ、異動など、新しい環境でまだまだ緊張している方もいらっしゃるのではないかと思います。そんな怒涛の1ヶ月が過ぎると、もうすぐGWですね。
皆さまの会社にも新入社員の方はおられますか?せっかくご縁あって入社してくれた新しい仲間。是非、この会社で成長し、会社の未来を担う人材となって欲しい、…そう願うのではないでしょうか。
新入社員だけではなく、2年目3年目を迎えた若手社員も、より成長し戦力になって欲しい!と思いますよね。
研修が必要なのは理解しているが、我が社の組織体制では社内で研修制度を導入するのは難しい…そんな事情を聞くことも多くあります。
会社の事業ステージや戦略上、今年の採用人数はひとりだよ、という場合もあるでしょう。育成対象が少人数の場合、汎用的なスキルを身に付けさせる必要性を感じながら、教育人員のマンパワーやコスト面等の問題から、OJTで学ばせることが主で、教育のために別の時間を取って対応することは難しいと。
しかし、それでも弊社は、1人のマンパワーが重要な企業様こそ成長を加速させるためには、OFF-JTで必要なスキルをインプットしていく場の必要性を強く訴えていきたい!そして新人・若手の早期戦力化を阻む課題を解決したい!と強く感じているのです。
「研修制度」って大手企業だからこそできること?
皆さまは人材育成・教育研修に力を入れています!という企業にどのようなイメージを持つでしょうか。学生も含めて多くの方は安定性のある大手企業なのだろう、と思うはずです。しかし、「研修制度」は何も大規模事業者だけの特権ではありません。
むしろ事業規模が拡大しつつある、今まさに小規模から中堅企業へと成長する企業様にこそ、経営者と近い距離で仕事ができ、会社の成長を身近に感じて仕事ができるというメリットもあります。
その魅力を感じて入社されるポテンシャルの高い人たちが入社されるケースは多々あり、企業にとって重要な未来を担う人材育成に力を入れていただきたいのです。
しかし、先述の理由から、思うような教育体制が取れないとお悩みの会社が多いのも事実です。
社会人基礎力は仕事の基本!
人材育成をする理由のひとつとして、会社として今後の中核を担う人材を確保するというのはどなたでもご理解いただけるかと思います。
会社の未来を任せられる人材に!との想いから、会社で働くうえで必要となるスキルをインプットします!もちろんそれは必要なのですが、もっと根源的な「スキル」があるのはご存知でしょうか。
OFF-JTを含む研修制度は人的資源も豊富な大手企業だからこそできること、しかし弊社はそこまでの規模ではないので、OJTでしっかりと育成していますよ。
そうおっしゃる企業さまも多いのですが、OJT(オンザジョブトレーニング)で教えられることとは何でしょうか。
おそらく実務的な業務、実際に必要な技術、知識など、いわゆる「アプリ」の部分がが多くなるのではないかと思います。
ここで確認してただきたいのが、新人さんが身につけるべき基本的なスキル、社会人基礎力。
日々の業務に対する知識や技術、仕事の進め方を「アプリ」とすれば、社会人基礎力は、それらを動かす「OS」にあたる、と言えばわかりやすいでしょうか。
社会人基礎力とはこちら。
前に踏み出す力(アクション)—主体性/働きかけ力/実行力
考え抜く力(シンキング)—課題発見力/計画力/創造力
チームで働く力(チームワーク)—発信力/傾聴力/柔軟性/情況把握力/規律性/ストレスコントロール力
こちらをご覧いただくと、もちろん日々の業務を通じて教えられるような基本的なことばかり、のように見えます。実際に特別な研修など受けなくても、これらの能力をしっかり身につけている方もたくさん、おられるでしょう。
しかし、「この能力はこれこれこういう分類にカテゴライズされ、こういった力が貴方には足りていませんよ」と、毎日の業務の中で細かく指導していく、というのは、あまりに上司や先輩の資質に頼り過ぎているとは思わないでしょうか。
素晴らしい育成スキルを自然と身に付けた先輩や上司は確かに存在します。しかし、まだ手探り状態の指導者も存在し、、その人たちが新入社員の人材育成を担っているのもまた事実です。
この状況下において「弊社ではOJTですべて対処しております」というのは、あまりに不確実だとお感じになりませんか。 社会人基礎力は、誰しも「それはもちろん必要だよね」と感じる、仕事における基本的な能力です。だからこそ、抜け漏れがないよう、しっかりと体系化して研修して欲しい、と心からおススメしたいのです。
育成計画をフレキシブルにサポートしたい!
研修の必要性は十分理解できるけど…それでも社内でそれをつくるには、一人ひとりの役割も課題も違うし、専任の教育担当者もいない、マンパワー的にも予算的にも、なかなか取り入れることが難しい…このほうなお悩みやご相談をお客さまから伺うことが増えてきました。
例えば、受講人数は1名さまから、オンラインでどこからでも気軽に受けられ、対象者に必要なスキルを外部のプロから学べる中小企業向けの研修…こんなものがあったらいかがでしょう。
そこで、弊社で始めることにいたしました。
中小企業向けオンライン公開講座のご紹介
活躍人材に必要な社会人としての基盤能力となる社会人基礎力(OS)を身に付け、主体性を持って活躍できる人材を育成することを目的とし、他社の受講者との交流を通じて自社だけでなくいろんな意見や考え方を取り入れることで新しい知見を拡げることが可能なオンライン公開講座です。
基本的には1ヶ月1テーマで開催。以下のラインナップでお届けいたします。
あなたの強みを活かす!『初めての部下・後輩育成』
6月15日(木)9:30~12:30
対象者:初めて育成担当になったリーダー・マネージャー・部下育成担当者
内容:初めてマネジメントを行うための自らの棚卸しとマインドセットを学ぶ
元秘書が教える 『上司/ボスとの円滑なコミュニケーション術』
7月18日(火)9:30~12:30
対象者:若手・中堅社員
内容:上司と相互に、円滑にコミュニケーションをとるポイントと対処法をケーケーススタディを通じて学ぶ
あなたは大丈夫?『指示待ち人間と呼ばれない対処術』
8月10日(木)9:30~12:30
対象者:若手・中堅社員
内容:自発的・意欲的に動きたい気持ちをうまく表現し、組織の中で自らの役割を高めていく方法を学ぶ
モノは言いようシリーズ『上手に周囲を巻き込める伝え方』
9月14日(木)9:30~12:30
対象者:若手・中堅社員
内容:周囲の協力を得られる発信方法、頼まれたときの聴き方を学ぶ
入社半年後フォローアップ研修
10月3日(火)13:00~17:10
対象者:新入社員
内容:入社後の棚卸しと周囲との相互理解をすすめるためのワーク、ロールプレイ
モノは言いようシリーズ『部下/後輩との円滑なコミュニケーション術』
11月16日(木)9:30~12:30
対象者:リーダー・マネージャー・部下育成担当者
内容:部下/後輩とのコミュニケーションの課題の対処法を実際のケースや部下/後輩の感じ方から学ぶ
あなたは大丈夫?『空気を読むのが上手な人がしている状況把握術』
12月14日(木)9:30~12:30
対象者:若手・中堅社員
内容:状況や関係性を正しく理解するためのアクションや声掛け方法を学ぶ
心理カウンセラーが教える『ストレス状態との上手な付き合い方』
2024年1月18日(木)9:30~12:30
対象者:全社員対象(若手育成・部下育成)
内容:すべての社会人が身につけておきたいストレスマネジメントをケーススタディを通じて学ぶ
自分に向き合いこれからの自分について考える!キャリアデザイン研修
2024年2月8日(木)13:00~17:00
対象者:若手・中堅社員
内容:現在の自分自身の課題を整理し、これからの行動指針を策定する
新卒2年目に向けた行動指針策定研修
2024年3月5日(火)9:30~17:30
対象者:新卒社員
内容:現在の自分自身の棚卸しを行い、先輩・上司からのコメントも踏まえてこれからの行動指針を策定する
オンライン公開研修のメリット
ざっと簡単に説明した内容ですが、いかがでしょう。これら月がわりで、新入社員はもちろん、若手社員やこれからマネジメント業務に携わる人まで、必要に応じて1名さまから受講できるオンライン研修です。
オンライン研修、しかも誰でも受けられる…と聞くと、自社の仕事とリンクしないのではないか、などの心配をされるかもしれません。
しかし、それぞれの研修項目をご覧いただければわかる通り、これはあくまでも普遍的で、基礎的な、働くすべての人に必要なスキルを身につける内容となっております。その他にもオンライン公開講座には様々なメリットがあります。
手軽さ
オンライン講座なので、全国どこからでも参加が可能、社内で開催するのとは違い、特別な準備も必要ありません。パソコンがあれば受けることができます。
手軽ではありますが、ワークやグループディスカッションを取り入れた双方向の研修なので、主体的に取り組めます。
必要なぶんを、必要なだけ
講座の内容を確認し、該当する社員に必要なテーマだけを選んで受講することが可能です。自社の「虎の巻」に自由に組み込むことができます。
受講は1名様より対応可能
該当するポジションが少人数の企業さまにあわせて、1名様より対応可能にしています。
研修費用も抑えられる
1講座は一人当たり16,500円(税込)~。コストを抑えながら、プロの講師から実践的な講座を受講することができます。
時流に乗った「社会人基礎力」を学べる
専門講師が実際のビジネスシーンを想定した事例をふまえながら、受講後すぐにでも使える、実践的な「社会人基礎力」のノウハウを学ぶことができます。
オンライン、という部分に不安を感じる人事部の方にお会いすることもあります。しかし、今の若者は皆、とても優秀です。オンライン講座でまごつく方はほとんどおりません。これからの時代はオンライン業務がいよいよ活発化していきます。不安があるのであればむしろこの機会にオンラインに慣れるというのも大切かと思います。
企業さまそれぞれが育成に対しての姿勢と戦略を持つのが大切なのですが、オンライン公開講座を上手に取り入れていただき、それぞれの企業様にふさわしい、育成戦略の一助になりたいと願っております。ぜひ!ご検討いただければ幸いです。
ポータブルスキルの重要性とコア人材の育成
最後に、少しだけお話しさせてください。
若手を育成して、実力派社員になって欲しい!そして会社に貢献して欲しい!ここまではご理解いただける方が多いかと思います。
しかし、昨今の就労事情を思い出してみてください。
いわゆる「年功序列、終身雇用」という昭和的システムはすでに跡形もなく消え去っております。
実力相応の仕事を探し、転職を繰り返しステップアップするというのは今や当たり前のことです。以前は転職の回数をネガティブに捉える企業さまも多かったのですが、転職の回数はすなわち求められた数、それだけ成長したのだという認識に変わってきています。
同業他社はもちろん、まったくの異業種へ転職をしても必ず必要なスキル「社会人基礎力」これらポータブルスキルを身につけることで、本当の意味での「企業で活躍できる」人材へと成長できるのではないでしょうか。
しかし、こんなことを思う人がいるかもしれません。
「せっかく研修費用をかけて育成した人材、戦力になったとたん、転職されてしまうのでは、育成する意味があるのだろうか」
もちろん、あります。確かに自社でのスキルを活用し、新しい環境に羽ばたく人は出てくるでしょう。しかし、同時に職場の中核を担い、ゆくゆくは役員として会社の舵取りを任せられる人材もまた、育ってきているはずです。会社の中枢となるコア人材を確保するには、やはり適切な育成は不可欠と感じます。
今の会社に不満を感じての転職であれば、能力に見合った待遇を用意できなかったのかもしれません。それでしたら人事評価を見直し、高い能力を持つ人がずっと残り続けたいと思うような、やりがいのある会社を目指していけば良いのです。
もちろん転職の動機は待遇面だけではないはずです。今とは違う環境で自分を試してみたい、という個人のスキルマインドが理由であれば、会社としては喜んで応援してあげて欲しいのです。大丈夫です、魅力的な職場環境を用意していれば、同じように他社で成長した、十分に戦力となる人材があなたの会社へ転職してくるはずです。
今や人材は、企業間を流動的に動くものです。その中で、今後の会社を背負うコア人材を確保するためにも、若手の育成にもっと力を入れて欲しい!日本の未来のために、そして何より貴社のために!育成に取り組んでいただければ幸いです。
何度もお伝えしてきておりますが、まずは御社で活躍し続けられる「育成虎の巻」を作りましょう!育成は会社の未来を創ります。虎の巻作成のご相談、お手伝いをさせていただきます。